塾の種類と正しい選び方

成功する塾の選び方とは

成功する塾の選び方とは

塾といっても、実は種類がたくさんあります。選び方のポイントは、家庭の目標と、子供の性格です。

では、どのようにして選んだらいいのか?

抑えておきたい、キーワードごとにまとめてみました。

 

塾は使い倒すものです。塾に丸投げして、子供の成績をあげたい!!と思っている人は、根本的に間違っているので、そこは注意が必要です。

 

目次

1.【塾の種類】塾の種類とは

2.【補習塾】テストの点数を上げる塾

3.【専門塾】特定の学校に合格するための塾

4.【集団授業】進学塾に多い

5.【個別指導】小人数制の授業

6.【オンライン】動画とタブレットで学ぶ

7.【塾で動画】自習室と勉強場所を提供

8.【まとめ】目的によって選び方は無限

 

要約すると
  1. 集団と個別、オンラインがある
  2. 家庭の目標による
  3. こどもの性格による

※この記事は20分ほどで読めます。

 

1.塾の種類とは?

塾の選び方とは

塾にも種類がある

中学受験をする事を前提として説明をしていきます。

まず図を見てください。

 

塾にも種類がある

 

まず考えるのが、進学校に入りたいのか?

学校のテストの点数を上げたいのか?

を考える事です。この質問の答えによって、選ぶ塾は大きく変わってきます。

 

例えば、麻布中など、御三家に行きたい!!となれば、選ぶ塾は決まってきます。それは、「集団授業の進学塾」か「個別授業の進学塾」です。

基本的に、行きたい学校が決まっている人は、専門の塾を選んでください。

 

・補習塾と進学塾がある

・進学塾は集団授業が多い

・個別指導になるほど値段が高い

 

 

2.補習塾とは

テストの点数を上げる塾

テストの点数を上げる塾

偏差値が40以上の場合は、補習塾になります。「明光義塾」などのFCの塾は、補習塾です。進学校に入るよりも、成績を上げる事が目的の塾です。

小テストの点数を上げるのが目的で、学校の授業についていけない場合などは、大いに役立ってくれます。

 

地域にもよりますが、関東の場合、東京の中心地から外れるほど、偏差値が低い人が多くなります。

埼玉県でいえば、大宮以上行ってしまうと、土地の値段が安くなり、土地の値段と共に、こどもの偏差値が下がっていく傾向にあります。

 

そのため、所得水準が低い地域では、進学塾はありません。

 

埼玉県では、浦和、大宮、川口など、東京に近い場所に進学塾が多い傾向にあります。

 

・補習塾はテストの点数を上げる塾

・補習塾は進学校受験には向かない

・ただし、子供による

 

 

3.専門塾とは

特定の学校に特化している

特定の学校に特化している

東京では御三家と呼ばれる名門の中学校があります。

「麻布」「開成」「武蔵」などです。このようなトップ進学校に入るには、専門の塾に入る事が一般的です。

麻布コース、開成コースなど塾によっては、専門のコースを用意していたりします。この辺りは、塾によって大きく違うので、見比べるしか方法がありません。

行きたい学校、近くにある塾を比較して、検討する必要があります。

 

 

早稲田アカデミーだと、私立、国立の中学受験、公立の中高一貫、公立の中学、ExiVと別れています。

ExiVが最難関の中学対策をしているコースになります。

 

サピックス授業

サピックスでは、下位のクラスからアルファベットが昇順で上がっていく仕組みでα1が頂点となります。校舎の大きさによってクラスは違います。

最大規模の校舎だとA B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W α9 α8 α7 α6 α5 α4 α3 α2 α1で32クラスもあります。偏差値56くらいからαになります。小学生の56なので、高校偏差値の60程度だと思って間違いありません。

 

 

 

サピックス、日能研、四谷大塚などは、昔から進学校の合格数が多い塾として有名です。最近では、早稲田アカデミー、TOMASなどが実績を増やしています。

 

塾の合格実績は、あまり当てにしない方がいいです。一人の優秀な学生が、何校も受けて、合格数を稼いでいる場合が多いのが現状です。

さらに、成績がトップクラスで優秀な人は、授業など聞かなくても、自分で勉強して学力を伸ばせるタイプです。授業が良かったから合格したのではなく、その子の能力が飛びぬけて高かっただけにすぎません。

 

トップの進学校向けの塾は、集団授業が多く、個別指導が少ないです。

成績トップの子は、集団授業の方が合っています。

 

・母集団の数とレベルによる

・低く出すぎる事がある

・複数受ける必要がある

 

 

4.集団授業とは?

集団で学ぶ塾です

集団で学ぶ塾です

塾は集団授業と、個別指導があります。

進学校向けの塾は、だいたいが集団授業です。サピックス、早稲田アカデミー、日能研などは集団で競い合う事で、成績アップを目指します。

 

集団授業は、授業中に質問ができる塾、質問ができない塾があります。できるなら、質問が出来る塾に行く事をおすすめします。

 

集団授業のメリットは、競い合う仲間がいる事です。競争が好きな子などは、集団授業の塾を選びましょう。

 

サピックスのクラス分け

サピックスなどは、偏差値に応じて、クラスが細かく別れています。

一人で静かに勉強したい。集団生活は好きではない。という子は、個別指導が合っています。

 

■デメリット

サポートが少ないので、自分で質問しない子は、取り残されてしまいます。

 

■メリット

進学塾などは、質の高い子が集まり、良い刺激が受けられる。

自分で勉強ができる子に向いた環境

値段が安い塾も多い

 

・競い合うのが好きな子によい

・クラス替えなどがある(塾による)

・一人が好きな子には向かない

 

 

5.個別指導とは

小人数制の授業

小人数制の授業

個別指導の塾は、1:1、1:2、1:3.......1:7までの指導方式の塾の事です。

先生一人に対して、生徒が7人前後までの指導を、「個別指導」と言います。7人だと集団授業なので、小人数制の集団授業と言う事もあります。(国大セミナーなど)

 

個別指導=1:1ではありません。

言葉に騙されないようにしてください。

 

1:1を売りにしている場合、必ずサイトに1:1と大きく書いてあります。ここで見極めるようにしましょう。

TOMAS、森塾、ステップ、明光義塾などが個別指導としては有名な塾となります。

 

 

偏差値やテストの点数が低くても大丈夫です。塾によりますが、入塾テストがある場合と、ない場合があります。

 

進学を目指すのか、定期テストの得点を上げたいのか?で選ぶ塾が変わってきます。

FC展開をしている塾や、店舗数・校舎数の多い塾は、偏差値が低い子を対象としていたりします。

 

TOMASは1:1の指導、進学校向けの個別指導なので、授業料が高くなっています。

逆に、明光義塾などは、1:3の授業で、授業料は安い傾向にあります。

 

■どんな子が向いているのか?

偏差値が50以下の子が向いています。これが、基本中の基本です。

集団塾は基本的に、自分で学習できる。自分で学習する習慣がついている子が向いています。

勉強ができない子が集団塾に行くと必ず落ちこぼれます。

 

これは、集団塾は基本的に、子供を見てくれる時間がほぼないからです。自分から質問しにいかない限り、放置されます。

この放置によって成績があがらないので、個別指導という塾が生まれてきました。

 

■個別指導の弱点

アルバイトの講師が担当をしている場合が多く、社会人講師が担当をしていない。

アルバイト講師なので、毎週決まった時間にシフトに入れない事があります。すると、引き継ぎが発生します。講師同士で引き継ぎをしっかりとしていると良いのですが、単発で発生する交代の為に、わざわざ生徒の情報を共有する事はありません。

安い個別指導の塾では、引き継ぎができていないので、先生の教え方が毎回変わったりします。

 

■力量のない先生がいる

個別指導はアルバイト講師が大量に必要になります。一つの校舎でバイトが30人何てことはよくあります。大量の人を雇わなければいけないので、どうしても質の悪い大学生をバイトに向かえてしまう事が多々あります。

 

■目標を紙に書いて管理する

では、具体的に、子供の成績を上げるには、どうしたらいいでしょうか? 答えは簡単で、管理シートを作る事です。

 

1.目標を決める

2.現在の得点を知る

3.どこができてないか?チェックする

4.学習計画を立てる

5.進んだ内容を細かくチェックする

 

これを週に1度はチェックしましょう。親であるあなたが、チューターとなって、勉強をサポートしていく必要があります。

これをやらない限り、安い塾にいって、成績を伸ばす事は不可能です。

このようにして、こどもに合わせた合格テンプレート・合格チェックシートを用意しておきましょう。

 

このシートを作り管理すると、質の悪い講師に当たっても、子供の世紀を上げる事ができます。

親が塾を活用しない限り、受験で勝つことはできないのです。

 

・1:7で個別指導と言っている塾もある

・講師がコロコロ変わる塾も多い

・大学生が教える事も多い

 

 

6.オンライン塾とは

3つのパターンがある

3つのパターンがある

最近では、オンラインの塾が増えています。

 

1.完全にオンライン

2.塾にいって、タブレット学習ができる

3.塾でも、家庭でもタブレット学習できる

 

の3つのパターンがあります。

完全にオンラインの塾は、スタサプのような感じです。メリットはどこでも学習が出来る事です。

しかし、問題もあります。

 

そもそも、自学自習ができるのであれば、動画学習など必要ありません^^;

そして、塾に行かないと「学校の情報」を手に入れる事ができます。進学校の出題パターン、願書の出し方、締切日

 

・値段が安いが成績アップは子供しだい

・モチベーションが保ちづらい

・自分で学習できる子には良い

 

7.塾で動画学習

勉強場所を提供してくれる

勉強場所を提供してくれる

塾に行って、動画学習をする「自習型の塾」が最近では増えています。基本的には、難関校の受験には向いていません。しかし、成績アップ程度であれば、非常に使い勝手がよいかもしれません。

塾に行く理由は、「集中するため」です。

 

人は、環境に左右される生き物です。一人で勉強ができなくても、塾に行けば、同じ目的の人が集まっています。

カフェて勉強がはかどるようなイメージです。

タブレットを使った自習がメインですが、大学の講師などに質問ができたりします。

家に帰っても、スマホのアプリを見て学習ができるので、とても便利です。

 

・値段が安い

・アルバイト講師に質問できる

・環境だけ用意してほしい子向き

 

 

8.科目数と値段は?

5科目・3万/月

受験する場合「国語、算数、理科、社会、英語」の4~5科目が基本です。

私立では「国語、算数、理科、社会」の4科目ですが、都心部の中高一貫校では、英語もテストに入ってきます。首都圏を中心に約150校で、英語が入試科目として出題されています。

 

どの学校を選ぶのか?によって値段と科目数が変わりますが、中高一貫校を受験する場合、基本的には5科目になると思います。

塾の金額は補習塾に行くか、進学塾に行くか?によって大きく違います。文部科学省が発表した「子供の学習費調査」では、以下のようになっています。

 

 

1学年

2学年

3学年

4学年

5学年

6学年

公立

2.5

2.7

3.2

6.2

9.8

9.4

私立

11

11

13.6

23

32

43

by平成28年度に文部科学省が発表した「子供の学習費調査」

 

進学塾では、夏期講習、冬期講習、合宿などの費用がかかります。塾は基本的に、学年が上がるごとに値段が高くなる傾向があります。

私立の中高一貫校を目指す場合は、平均で22万/年で費用が掛かります。毎月2~3万円と考えておきましょう。

塾を利用せず合格するのは難しく、多くの生徒は塾に通う事になると思います。

 

進学塾では、3年生の2月ごろから私立中学や中高一貫校の受験対策コースが開始されます。その影響で4年生からの学習塾費が高くなる傾向にあります。

塾に入るタイミングですが、都心部では、低年齢化が進んでいます。今後、小学3年生、2年生から塾に入るのが当たり前になると考えられます。

 

中高一貫校の難関校を受ける場合、4年生から塾に行った方が良いです。しかし、自宅で学習する習慣などは、低学年のうちに身に着けておくと良いです。

進学塾は、主要駅にしかない場合があるので注意が必要です。

 

 

まとめ

家庭の目標と子供の性格しだい

家庭の目標と子供の性格しだい

塾の選び方は、無数にあります。どの学習スタイルにも、メリットとデメリットがあり、どれが良いのか?と聞かれると、子供次第。家庭の目的次第。という感じになります。

 

そして、どの塾を選んだらいいのか?は、進学校を目指すのか?テストの点数を上げるのか?

こどもに向いているのか?家の近くにどんな塾があるのか?講師の評判は良いのか??によって、大きく違います。

集団授業が向いている子もいれば、向かない子もいます。

 

塾に入る目的と、自分の子にあった(性格にあった)、塾を選ぶようにしてください。

 

今回は、塾の選び方についてでした。基本的に、全ての子に合う塾はありません。

こどもの特性と、ご家庭の目標を考えて、塾を選ぶようにしてください。

子どもが行きたくない...と言ってしまったら、意味がないので、転塾なども視野にいれて、塾を探してみましょう。

 

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