サピックスについて知ろう
サピックスの弱点とは?
サピックスは、「四谷」「早稲アカ」「日能研」と並び4大塾などと呼ばれています。難関校である、開成、麻布、桜陰中などに圧倒的に合格者を出している塾としても有名です。
そんなSAPIXですが、実は弱点があります。
あまり知られていませんが、今回はそんなサピックスの弱点である、「宿題のチェック」「模試の振り返り」について知り、よりサピックス理解していただければ嬉しいです。
※サピックスさんを批判している訳ではなく、弱点を知った上で選んでください。知らずに入って、後から文句を言うのは違うよね。という話です。
目次 |
- 半分より上のレベルである事
- 自学自習出来る子のみ
- 落ちこぼれにはムリ
※この記事は20分ほどで読めます。
【参照】
・受験生の親がザワつく SAPIX出身者卒業大学の中央値はMARCH以下…親の時代とは異なる難易度>>
・中学受験4大塾比較SAPIX・四谷大塚・早稲アカ・日能>>
・【日刊現代】今年の中学受験もSAPIX“独り勝ち”…名門校が進学塾の顔色を伺う逆転現象が発生>>
1.サピックスとは?
天才を伸ばす塾
としてサピックスは創業されています。そのため、基本的には、偏差値の半分より上のランク、偏差値でいうと、55~60ほどある子をさらに伸ばすための塾です。
もっと言うと、「天才を伸ばすための塾」として、今も君臨しています。
2023年の開成中学の合格者419人のうち、274人は「サピックス」となっています。サピに来ないと難関校には合格できない...というイメージが出来上がり、より優秀な生徒が集まる好循環を生み出しているわけです。
それもそのはず、サピックスが受験マニアの塾として設立されたという経緯があるからです。この歴史を知らずに、実績だけを見て、我が子をサピックスに入れるから、トラブルになるのです。
偏差値が55以上あるのなら、まず考えても良い塾なのです。
レベルで言うと、「海城」「世田谷学園」などを第一志望にしている子には、向いている塾と言えます。
偏差値は50以下の場合は、他の塾に行った方が身のためです。そもそも、自学自習出来ない子は、偏差値が55以下になります。
この子達は、個別のサポートが必要になるので、個別指導の塾に行くしか、成績を上げる方法がないのです。
この辺りも、知らない人が多すぎます^^;
宿題が多すぎて、ついていけなくなり、自信をなくしてしまう可能性があります^^;
なにも小学生で自信を失う必要はありません。
自分のレベルに合ってないだけで、自分を責めるクセが付くのは、あまりにもナンセンスです。
大丈夫です。中学から伸びるタイプの子もいます。小学生で自信を失ってしまうと、その後の人生にプラスになりません・・・
成績が低い子は、補習塾あたりから初めてください。
サピックスはレベルによってクラスが違います。
α1を頂点として、レベルによってクラスが変わる仕組みを導入しています。
もちろんですが、上位になるほど、良い先生が教えてくれます。上位のクラスと下位のクラスで授業料は変わりません。
つまり、クラスが下な子は、先生が悪いうえに、集団塾特有の放置にあってしまいます。
・偏差値55以上がよい ・サピックスは天才をのばす塾 ・宿題がかなり多い |
2.進学塾とは?
集団授業が多い
基本的に進学塾は、「集団授業」です。先生が1人に、15人~20人ほどの生徒で勉強をします。
学校のようなものです。
TOMASさんなどは、進学塾でありながら1:2の個別指導を行っていますが、個別指導は偏差値が低い子に向いています。(自分で勉強できない子)
FC展開している「明光義塾」「国大セミナー」などは、個別指導の補習塾です。
基本は集団授業で成績が伸びる=自分で学習できる子が、進学塾に向いています。
その中でも、サピックス、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研などは4大塾として有名で、知名度も高い傾向にあります。
・集団授業が基本 ・サピックス、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研 ・サピックスは頭一つ抜けている |
3.サピックスの弱点は
弱みは「サポート」
結論を言うと、サピックスの弱点は「2点」あります。
1.宿題が多いのに、チェックが甘い 2.模試の振り返りが弱い |
これが弱点です。
サピックスに入ると落ちこぼれた子から「宿題が多すぎる^^;」と不満の声が上がるのは、有名です。
基本的に、サピックスでは、教材のレベルがよく、さらに宿題の量が多いので、宿題をこなし、校内のテストを勝ち抜いていけば、よい学校に到達できる仕組みになっています。
しかし、この宿題ですが、「講師がちゃんとチェックしてくれない」という課題を抱えています。
4.チェックの時間を取っていない
時間が足らない
サピックスの講師は3クラスほど担当をしています。
つまり60人です。この60人の宿題を、生徒が小テストをおこなっている60分ほどで、毎回チェックしなければいけません・・・
一人1分ほどしか、見る事ができないのです。
こんな短い時間では、まともに「宿題チェック」などできません・・・
ここで問題になるのは「できてない子」です。出来ない子はできない部分をそのままにしてしまう傾向があります。
分かっていないまま、次の授業に出ると、より「分からない・・・」が増えてしまいます。
勉強ができなくなる最大の問題は、この「できないの放置」「分からないの放置」なのです。
先ほどの偏差値の図ですが、平均点以下の子は、勉強のサポートを必要とします。
反対に出来る子は、サポートなど必要ありません。
偏差値が60以上の子は、勉強に集中できる環境と仲間がいれば勝手に伸びます。
SAPIXは勉強ができない子に合わせるつもりなどありません。
つまり、サピックスが悪いのではなく、勉強のできない、宿題をやらないが悪いのです。
という割り切った戦略なのが、SAPIX様なのです。
ちなみに、下位のクラスになると、1クラスの生徒の数が5~10人ほどとすくなくなるので、ある意味「手厚いサポート」を受けられるようになります^^;
サピックスに行きながら、家庭教師をつけている家庭があるのは、この「できてない部分を作らないようにする」という目的のためなのです。
・講師が宿題を見る時間が少ない ・教材と宿題をやらない子が悪い ・できない子はドンドンおいていかれる |
5.模試の振り返りが少ない
弱点が放置される
サピックスでは、クラス分けテスト、小テスト、模試などとにかくテストが多く、こまめに実力を可視化しています。
しかし、反面、問題もあります。
模試などの振り返り時間がない事です・・・
そのため、自分で弱点を把握して、振り返る必要があります。
ここでも、また落ちこぼれ問題がでてきます。復習が自分で出来る子は良いのですが、自分で勉強が出来ない子は、弱点を放置してしまいます。
放置すると、クラスが下がり、モチベーションが下がり、成績が下がり、負のスパイラルに入ってしまうのです・・・
ここでも大事なのが「自学自習」ができるか?なのです。
SAPIXは基本的に、成績上位の子を対象にしています。そして、上位の子をさらに伸ばし、合格実績を上げる事で、塾を広げているのです。
・模試の振り返りが少なすぎる ・サポートがうすい ・自学自習出来る子じゃないとムリ |
6.それでもサピックスは良い
それでも凄い、サピックス
色々と弱点を書いてきましたがそれでも、「サピックス」はおすすめです。
なぜなら、実績と人が集まる環境があるからです。
基本的に進学塾の経営は、「トップレベルの子をどれだけ集められるか?」「難関校に合格できる子の数」によって成り立っています。
あたりまえですが、合格実績が多い塾なら「自分の子を合格できるかも」と思うのが親です。どうせお金を払うなら、実績がある塾にお金を払いたがる傾向にあります。(本当は間違っていますが)
出来る子が集まっている=合格実績が高くなる
という方程式が成り立ちます。
そして、その方程式はドンドン強化されていきます。
時間がたつと
難関校への合格実績が多い=合格できる子が集まる
という方程式に変化します。
そして、勉強が出来る子に必要なのは、「環境」と「仲間」なのです。
人間は社会的な動物であり、脳があります。
頭が良い子が集まる空間には、ミラニューロンによる相乗効果が高まります。お互いの脳が電波を出しあい、無意識に刺激し合うのです。
悪い子が集まると、悪い事もするのも、同じ効果です。
人は、環境によって大きく左右されます。
汚い空間にいれば、汚い大人になるのです。天才がいる空間にいれば、自分も自然と刺激されていくものです。
サピックスは環境を提供している塾。という見方もできるのです。
ちまたにあふれる口コミは、この辺りを考察せず「うちの子は行ってもダメだった・・・」などと言ってしまう傾向にあります^^;
・競い合うのが好きな子によい ・クラス替えなどがある(塾による) ・一人が好きな子には向かない |
7.まとめ
できる子はどこでも大丈夫
基本的に、超難関校に合格できる子なら、「サピックス」「四谷」「早稲アカ」「日能研」どこに行こうが、地頭がよくしっかりと勉強をすれば、ある程度の学校に合格できます。
当たり前ですが、子供にとって今の講師と相性が良いのか?についてが最も大事な部分です。
大人ですら人間関係には相性があります。いやな上司に教わってみてください。絶対に頭に入ってきません。塾の講師と生徒にも、人間関係の方程式は成り立ちます。
本当は、実績があり、面白い先生を見つける事が大事なのです。しかし、塾は講師の情報を表に出しません。
出せない理由があるのです。その辺りは、次回に説明します。
基本的には、塾の選び方は、無限にあります。
そして、どの塾を選んだらいいのか?は、進学校を目指すのか?テストの点数を上げるのか?
こどもに向いているのか?などによって、大きく違います。
基本的に家庭の方針であるので、聞いてみない事には分かりません。
集団授業が向いている子もいれば、向かない子もいます。子供の性格にもよります。
塾に入る目的と、自分の子にあった(性格にあった)、塾を選ぶようにしてください。サピックスは良い塾だと思います。
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今回は、サピックの弱点についてですが、誹謗中傷したいわけではありません。
塾の個性・経営方針によるモノだと理解していただければ幸いです。
塾を選ぶ場合は、必ず、複数の塾へ足を運び、体験授業などを受けてみてください。それをおこたって、塾を選ぶと、後で転塾しないといけなくなり、より手間がかかります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!